先日、日本の上司とメールでこんなやりとりをしてました。
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> > (どうでもいいですが、justifyって日本語訳すると「正当化する」ってなる
> > のですが、いまいちこの日本語訳がピンと来ないんですよね…
> > 確かに正当化なのですが、何か日本語で正当化って言うと「後ろめたい
> > のに無理やり正しいように振舞う、弁明する」みたいなニュアンスが
> > ありませんか?
> > 英語だと「正しいことを正しいと証明する/納得させる」みたいな
> > ニュアンスなんですよね。でもそれが当てはまる日本語がない。。)
> なるほどね。
> 日本って「正しいことは言わずもがなで証明する必要ないでしょ」
> っていう文化だからかもね。
> でも私自身も、ある歌の歌詞に「We satisfy our endless needs
> and justify our bloody deeds, in the name of destiny and the
> name of God 」とかあったのを覚えていたので、むしろ”正当化”
> というニュアンスで捉えてたなあ。
確かにこの歌詞だといわゆる日本語の「正当化」に近い感じがしますね。
でもやっぱり日本人が言う「正当化」とはニュアンスが違う気がします。
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この時点では、何となくこの歌詞を「正当化」と訳することに違和感を覚えつつもうまく説明できなかったのですが、そんな時にちょうどこちらの知人から「目に止まった記事があった」と以下のような画像とともにメールをもらいました。
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私の関心を惹いた点は雪隠ではなくて、「日本人は自分たちの国や社会を否定的に語るのが好きな国民だ。」というフレーズです。ポジティブシンキングの塊で建国の苦難を乗り越えてきた、自分の国が好き好きででたまらない人たちの目には、恐らくそのように映るのでしょう。
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うーーんなるほど…と深く考えさせられましたね。
つまりアメリカ人は何に置いても自分たちを肯定的に語ることがまず最初に来るんだな、と。
例えば上記の上司の歌詞の例だと、日本人的には「自分的には後ろめたいけど運命と神様がこう言ってるからきっと正しいんだ、良かった」みたいなニュアンスになるのに対し、アメリカ人的には「ほらね、自分の正しさは運命と神様も証明してくれてるでしょ」みたいなニュアンスになるような。
(歌の雰囲気と私の和訳がマッチしてないのはご容赦を…)
今日、友達の書いた文章に、まさしくこれを表すjustifyの使い方がありました。#文章の内容はチームのモラルとかモチベーションの測り方に関してです。
One team he mentioned would have everyone write down a number for their morale in a weekly status meeting, and then everyone held up their number at the same time. Then they would go around and every team member would justify their answer with a sentence or two rationale.
例えば上記の上司の歌詞の例だと、日本人的には「自分的には後ろめたいけど運命と神様がこう言ってるからきっと正しいんだ、良かった」みたいなニュアンスになるのに対し、アメリカ人的には「ほらね、自分の正しさは運命と神様も証明してくれてるでしょ」みたいなニュアンスになるような。
(歌の雰囲気と私の和訳がマッチしてないのはご容赦を…)
今日、友達の書いた文章に、まさしくこれを表すjustifyの使い方がありました。#文章の内容はチームのモラルとかモチベーションの測り方に関してです。
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彼らは自分の意見を言う際には「自分は絶対正しい!」という思いがあり、相手にそれを説得するために根拠(rationale)を用いて説明するのです。
それを「justify」と呼んでいるわけです。
日本にはそもそもそういう概念がないので、ピンとくる日本語が存在しないんですよね。
なんていうか、人の性格とか考え方って育つ環境で変わると思っているのですが、「言葉」ってその環境のものすごく大きい一環なんだなぁと思った一件でした。
#Sさん、無断転載させていただきました、すみません。興味深いメールありがとうございました(^.^)
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